
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ旅客航路が10月4日、26年ぶりに復活した。JR西日本広島支社や尾道市、今治市などで構成する「しまなみ未来共創協議会」が実証事業として実施し、10月の土曜・日曜・祝日限定で運航する。
尾道~今治航路は1999(平成11)年の「しまなみ海道」開通に伴い廃止。26年ぶりに復活した。運航で使う船は、自転車約50台をそのまま積載できる「サイクルシップ しまなみ」「サイクルシップ ラズリ」の2隻。瀬戸田港(生口島)や井口港(大三島)を経由し、尾道・今治間を1日2往復する。「サイクルシップ」の活用で、サイクリングと観光を融合させた新しい瀬戸内の旅を提案する。
このルートでは、穏やかな多島美の瀬戸内海を横断する。これまで橋でしか行き来できなかった「しまなみ海道」に、船旅という新たな選択肢を加えた。9月に実施したモニターツアーでは、「サイクリング初心者に優しい」「観光そのものとして価値がある」といった声が寄せられているという。
運賃は5,000円。自転車積込料込みの2日間乗り放題「しまなみクルージングパス」(尾道~今治)として販売する。今後の運航日は、10月11日~13日、18日、19日、25日、26日。