
広島市西部の商業施設「アルパーク」東棟(広島市西区草津新町2)に今年冬、「シン・マリホ水族館」がオープンする。
昨年12月1日に閉館した広島マリーナホップ(西区観音新町4)内の「マリホ水族館」の技術、経験を継承した水族館で、東棟3階フロアで営業する。
展示面積は約760平方メートル。マリホ水族館(320平方メートル)に比べ、約2倍の広さになる。展示コンセプトに「一滴の自ら始まる物語」を据え、館内には小さい水槽を70ほど並べてさまざまな生き物を展示する計画。広島県の天然記念物「ゴギ」が泳ぐ渓流を再現した水槽や、沖縄の海を中心とした熱帯生物などを予定する。運営はマリーナホップ、水族館を運営していたマリーナホッププロパティと同じ、みどりグループの第一ビルサービスが引き継ぎ、新規事業として準備を進める。
営業再開はマリホ水族館の閉館を知ったアルパークからの声掛けで実現した。「アルパーク」東棟には1990年4月から1998年まで、全長50メートルのトンネル型の無料水族館「アクアアベニュー」が営業していたことから、27年ぶりに水族館が復活する。
「マリホ水族館」は2017(平成29)年6月、広島マリーナホップにオープンした。当時、広島市に水族館がオープンするのは約19年ぶり。商業施設内で営業する都市型水族館は広島市内で初だった。広島県とマリーナホッププロパティの事業用定期借地権設定契約が2025年3月に満了し、以降の活用策にマリーナホップの継続案は含まれなかったため、2024年12月1日にマリーナホップ、マリホ水族館は閉館した。マリホ水族館で飼育していた生き物は全て、宮島水族館(廿日市市宮島町)、島根県立しまね海洋館アクアス(島根県浜田市)などの水族館へ移動している。
今年の秋には広島市中心部にある商業施設「パセーラ」(中区基町)7階フロアに「都市型水族館」がオープンする予定。