古材を再利用したオーダーメード家具展示会-精度より素材を重視

写真=足場板を使用したオーダーメード家具

写真=足場板を使用したオーダーメード家具

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 袋町小学校近くの洋服店「Hand-Me-Down」(広島市中区袋町4)は、古材で製作するオーダーメード家具の展示会「Ashiba Wood Worksエキシビション」を9月5日から、雑貨店「フラスコ」(佐伯区海老山町4、TEL 082-881-7381)で開催する。

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 5年前から始めた「Ashiba Wood Works」では、建築現場で職人の足場として使い込まれた杉の板や古い柱などを再利用して家具を製作。1枚ごとに異なる表情を持つ木の質感やペンキの跡、ひびや反りを古材の良さとして理解し、表現できるようなデザインを心がけており、「精度よりも素材を重視している」と製作者の木下敬文さん。家具は木下さんを含む3人が、同店裏の作業場で製作する。

 洋服店として展開する同店では、店内の什器に足場板で製作した家具を使用し、興味を示す客にはオーダーメード家具について説明している。家具のオーダーは洋服の購入を目的に同店を訪れた人が8割を占め、引っ越しや結婚でまとめてオーダーする人もいるという。こうした背景もあり、違った客層にも働きかけようと、初めての展示会として雑貨店での開催を試みた。

 「部屋」をイメージして展示する家具は、テーブルやキャビネット、ベンチ、棚、姿見の鏡など15点。バーハンガーに服を掛けるなど生活感を出す。古材の良さを生かすことにこだわりをみせる木下さん。キャビネットの扉部分に使用するガラスも古材に合うようなアンティークを選び、古材のきれいな板部分にはペンキを塗り、自然に使い込んでいるような加工を施した。絵を描くような感覚で家具を製作している木下さんは「共感してくれる人が増えればいい」と話す。期間中は木下さんも会場に常駐し、家具の販売やオーダーも受け付ける。

開催時間は11時~19時。9月7日まで。

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