宮島の町家アートスタジオで香りの個展「七夕展」-創香家が初開催

写真=しゃもじ工場でもらってきた約1メートルのテーブルに置かれた彦星

写真=しゃもじ工場でもらってきた約1メートルのテーブルに置かれた彦星

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 創香家・山中睦子さんが香りを展示する初の個展「七夕展」が、宮島の町家アートスタジオ「art in」(廿日市市)で7月5日から3日間行われ約130人が訪れた。

 山中さんは、科学香料を使用せず、アロマオイルの精油(エッセンシャルオイル)をブレンドして香りを創り、表現する「創香家」。京都市在住だが、観光で訪れた広島で、絵画教室を行っている笹井孝太さんに出会い、個展開催に至った。笹井さんは、築110年の同アートスタジオで油絵や木版画の制作や個展も行っている。

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 会場となった町家では、山中さんが宮島滞在中に考えた5種類の香りを展示。大竹和紙や宮島の浜辺で拾った小石や貝に精油を1滴垂らして香らせる。素材によって香り方や持続時間が違い、香りの飛びやすい和紙では2~3時間、安定している石では2~3日持つという。

 入り口には「自己紹介的な香り」と題し、ベットサイドに置いてほしい「エロかわいい」(山中さん)甘い香りと夏をイメージしたさわやかな「ゆず」の香りを並べる。奥に入ると「七夕」をコンセプトにした空間に香りを展開。むき出しの電球に和紙を巻き、ダウンライトで照らす室内の中央に置かれた約1メートルのテーブルは、「天の川」をイメージ。「木目が川に見えた」と山中さん。無数の小石や貝、織姫と彦星に見立てた少し大きめの巻貝が並べた。織姫はヒマラヤ山脈に生える「ねっこ」という個性的な香り、彦星にはローズウッドの香りでそれぞれを表現した。

 期間中、絶え間なく人が訪れた同ギャラリー。来場者の中には、町家を吹き抜ける風に乗って運ばれてくる香りを4時間近く楽しむ人の姿も見られた。山中さんは「今しかない香りを楽しんでもらえた」と3日間の個展を振り返った。

 会場で展示したオイルは10ミリリットル(4,000円)から販売し、売り上げの一部は宮島へ寄付する。

創香師 mut 発信art in 宮島

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