「傷」がモチーフの写真展-石内都さん、広島にカメラを向ける

写真=石内都≪ひろしま≫シリーズより(2007年)「ワンピース」(広島平和記念資料館蔵)

写真=石内都≪ひろしま≫シリーズより(2007年)「ワンピース」(広島平和記念資料館蔵)

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 現代日本を代表する写真家・石内都さんの写真展「ひろしま Strings of Time」が6月28日から、広島市現代美術館(広島市南区比治山公園1、TEL 082-264-1121)で開催される。

 石内さんは1970年代後半から写真を撮り始め、1979年に「アパートメント」で木村伊兵衛写真賞を受賞。新人を対象とした木村伊兵衛写真賞は、著名な写真家を数多く輩出していることから「写真界の芥川賞」と呼ばれることも。受賞後は、写真集の出版、国内外の美術館やギャラリーでの展覧会など精力的な活動を続けている。

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 同展は、これまで身体に残る「傷」をモチーフに取り続けてきた石内さんが、人類の「傷」ともいうべき広島にカメラを向けた写真展。被写体には、広島平和記念資料館所蔵の被爆資料や被爆遺品が選ばれている。「被爆に関する資料」という位置に留められたものの意味を解きほぐし、現代的な視点から見直す試みは、石内さんの展覧会としては初めて。

 会期中は関連企画として、石内さんと写真集「ひろしま」を手がけたグラフィックデザイナー・佐藤卓さんの対談(6月29日)、オリジナルの写真集を作るワークショップ(7月12日)、比治山にある放射能研究所の施設見学(8月1日)、冷戦下のアメリカで制作されたフィルムを編集したドキュメンタリー映画「アトミック・カフェ」の上映(8月6日)などを開催する。

 開館時間は10時~17時まで(入場は16時30分まで)。月曜定休。8月10日まで。

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