広島県東部のJR尾道駅舎1階の商業施設が4月16日にリニューアルオープンした。
商業施設を運営するJR西日本のグループ会社「ジェイアールサービスネット岡山」(岡山市北区)によると、1階西側で、軽食や食品販売のパントリー型店舗「おのまる商店」が運営していた区画には、ジェイアールサービスネット岡山が運営する「おみやげ街道尾道」、レンタサイクル、島ごころ(尾道市瀬戸田町)の直営店「島ごころSETODA尾道駅前店」が入る。
「島ごころSETODA尾道駅前店」では、瀬戸田産レモンを使ったレモンケーキやレモンスカッシュ、シュークリームなど、テークアウトできるスイーツを中心に販売する。レンタサイクルは、ジェイアールサービスネット岡山が運営委託し、電動、非電動のJR西日本オリジナル自転車を貸し出す。
1階東側の大衆食堂「食堂ミチ」跡には、青果物・乳製品卸売業、飲食運営を行う「因島青果」(尾道市因島土生町)が地元食材にこだわった食事や酒を提供する飲食店「尾道大衆食堂せと」を開く。既存店の「セブン‐イレブンハートインJR尾道駅店」は、地元客の生活を支えるデーリーニーズへの対応強化のため、一部リニューアルする。
現在の尾道駅舎は、JR西日本が瀬戸内エリア周遊の新拠点として、124年ぶりに建て替えた。開業日は、2019(平成31)年3月。初代駅舎(1891年当時)の趣を踏襲したデザインで、鉄骨造の地上2階建て、店舗面積は約367坪。尾道水道を一望できる眺望デッキを備え、開業当初は、ジェーアールサービスネット岡山が運営する「セブン-イレブン ハート・イン」、常石グループ会社のTLB(尾道市西御所町)が運営する簡易宿泊施設や飲食店など4店の計5店が営業していたが、TLBが2020年10月に撤退を表明。今年1月までに順次閉店した。