新型コロナウイルスの影響で、広島への帰省を見送った首都圏に暮らす広島県出身者に向けたメッセージを記したポスターを12月21日、広島県観光連盟が東京駅、新宿駅など計6駅に掲出した。
大きな文字で書かれた、「ばかたれーーーっ!!」から始まる広告メッセージ。本来は、「広島に帰っておいで」という帰省応援メッセージを掲出する予定だったが、新型コロナの感染拡大を受けて公開を断念。新しいメッセージに、「一体いつになったらみんなに安心して帰っておいでと言えるのか。やりきれない気持ちをぶつけた」という。
広告メッセージは、「なかなか会えんのは寂しいけれど、こっちはこんな感じで元気にやっとるよ。みなさんの帰る場所は、絶対、無くなりゃあせん。じゃけぇもうひと踏ん張り、一緒に頑張ろうや。また会えるのを、待っとるけぇ。」と締めくくる。
ポスターは3種類用意し、駅によって掲出するデザインやサイズを変更する。メッセージの内容はいずれも同じ。東京駅、渋谷駅、大手町駅、池袋駅、横浜駅、新宿駅の駅構内に掲出する。
広島県観光連盟は今年9月、広島、島根、愛媛の新聞広告と広島市内中心部のバス停や広島駅に期間限定で「いますぐおいで そのうちおいで」とメッセージを記したポスターを期間限定で発信しており、コロナ禍の取り組みは今回で2回目。「広島県出身者に限らず、広告をご覧になった方一人一人が少しでも元気になったり、前向きな気持ちになれたりすることを願っている」とコメントする。
掲出期間は今月27日まで。