広島城(広島市中区基町)で9月1日、「御城印」の販売が始まった。
御城印は、城主の家紋や花押などを印刷した用紙で、全国の城郭で登城記念として人気を集めている。広島城でも、来場者から「御城印が欲しい」と要望があり、2020年度から「全国城郭管理者協議会」の会長館を務めることになったことを記念して作った。
広島城では、「広島城」「鯉城」の2種類を城内のミュージアムショップで取り扱う。サイズは、縦15センチ、横11センチ。日本の神社や寺院で主に参拝者向けに用紙や台紙に印章、印影を押印する「御朱印」と同じという。
「広島城」の御城印デザインは、広島城にゆかりの毛利家、福島家、浅野家の家紋を入れ、書家の翠蘭さんが描いた。「鯉城」の御城印は、広島東洋カープの「カープ」が、広島城が「鯉城(りじょう)」と呼ばれていたことに由来するため、カープとコラボして作った。毛利輝元が被っていた兜をカープ坊やが着用した広島城オリジナルデザインで、書家の藤村満恵さん、デザイナーのさとうもぐもさんがイラストを手掛けた。
販売価格は1枚300円。1人5枚まで。別途、広島城への入館料が必要。開館時間は9時~18時(入館は閉館の30分前まで)。入館料は、高校生以上=300円、高校生、65歳以上=180円、中学生以下無料。