瀬戸内海の多島美を楽しめる新たな観光型高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」が10月から、広島港~三原港で運航を開始する。
フェリーは、広島県で今年10~12月に開催する大型観光キャンペーン「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」に合わせて、JR西日本グループと瀬戸内海汽船グループが開発・導入を進めてきた。
瀬戸内の島巡りを楽しむ新航路「瀬戸内しまたびライン」として、広島港~三原港を1日1往復する。広島港を出発する東向きコースは、呉港、下蒲刈島、大久野島、生口島の瀬戸田を回り、三原港を目指す。反対に、三原港からの西向きコースでは、瀬戸田、大久野島、大崎下島の御手洗、呉港、広島港とコースによって、ルートが異なる。
利用は主に県外からの旅行客を見込み、旅の行程に取り入れやすいよう、片道ずつ販売する。広島に登場する新観光列車「etSETOra(エトセトラ)」や山陽新幹線の陸上ルートと組み合わせ、せとうちエリアの周遊化を目指す。
運航日は10月2日~12月4日の月曜・金曜・土曜・日曜。料金は、東向きコース=大人7,800円、子ども6,000円、西向きコース=大人8,000円、子ども6,500円。いずれも、広島駅~三原駅間のJR在来線代金と広島市内の循環バス「めいぷる~ぷバス」乗車券、昼食代、ガイドによる案内が含まれる。瀬戸内海汽船トラベルサービスホームページやJR西ネット予約「e5489」、旅行代理店などで順次販売する。