広島フィルム・コミッション(広島市中区基町)が8月1日から、平和記念資料館や平和記念公園周辺などの4K映像素材の提供を始めた。
被爆75年の節目の年に新型コロナウイルスの影響で広島を訪れることが難しい海外メディア関係者に向け、「75th Summer Hiroshima 4K Footage Project」と題して公開する。
映像は、被爆者の小倉桂子さんへの英語インタビュー、広島平和記念公園、75年後の木と花、広島市中心部の街並み、広島平和記念資料館の5種類を用意した。いずれも冒頭に英語で字幕を付ける。撮影には、広島市出身の映画監督・時川英之さんが協力した。
広島フィルム・コミッションの西崎智子さんによると、8月6日前後の撮影協力の連絡は例年、5月~6月に受けることが多いが、今年は新型コロナの影響で問い合わせは0件だったという。西崎さんは、「じっとしていられなかった。できることをやろう」と提供素材の撮影を企画した。
映像素材は当面の間、公開する。