広島市の平和大通り一帯で毎年5月3日~5日に開催してきた「ひろしまフラワーフェスティバル」の中止が決まった。新型コロナウイルス感染拡大の防止を目的に3月23日、ひろしまフラワーフェスティバル実行委員会が中止を発表した。
フラワーフェスティバルは、広島でゴールデンウイーク期間中の3日間で約160万人を見込む大型イベント。1977(昭和52)年の第1回から昨年まで、途切れることなく43回の歴史を重ねてきたが、中止は今回が初めて。2020年は、「花が咲く 令和にひろがる 平和の輪」をテーマに開催予定だった。
同実行委員会では、例年通りの開催に向けて、感染防止対策の検討を重ねてきたが、「日本で感染の終息が見通せない中、来場者やパレード、ステージイベント、飲食ブースなど、参加者や関係者が安心して臨める環境を整えるのは、極めて困難な状況」と判断した。これから収束に向かうとしても、感染の危険性を拭い去れないことから、やむなく中止の判断に至ったという。
「安全を第一に考えての苦渋の決定にご理解をいただき、来年以降のフラワーフェスティバルに期待、協力をいただきたい」とコメントしている。