2005年からJR呉線を走ってきた広島の観光列車「瀬戸内マリンビュー」が12月22日で運行を終了する。
広島駅から尾道駅に向けて運行する瀬戸内マリンビュー(上り列車)に合わせて、JR呉線沿線の呉市、東広島市、竹原市、三原市で構成する瀬戸内さざなみ線利用促進委員会では、停車駅のホームで手旗振りを行う。
実施駅は、呉駅、安芸津駅、竹原駅、忠海駅、三原駅。各駅では、ゆるキャラ見送りに参加するほか、呉駅と三原駅では吹奏楽の演奏も披露する。呉駅では10時47分から式典を開き、10時52分着・同53分発の列車を見送る。三原駅への到着は12時27分。1分後の28分には、終点の尾道駅に向けて出発して、尾道駅には12時42分到着となる。
手旗のサイズは縦21センチ、横27センチ。表面のデザインは、「ありがとう!瀬戸内マリンビュー」のメッセージと最終運行日を記し、裏面は瀬戸内マリンビューの塗り絵にした。手旗は1000本を用意し、実施駅で無料配布する。
このほか、ラストラン企画として今月1日から22日まで、瀬戸内マリンビュー広島駅~三原駅間の指定席で「振る舞い酒」イベントを行う。広島県酒造組合が協力して、車内に蔵元を招き、県内の日本酒26銘柄を味わえるようにした。呉駅~竹原駅間の指定券と引き換えで、限定デザインのおちょこも1人1個、進呈する。
瀬戸内マリンビューに代わる新たな観光列車は、2020年10月~12月に開催する観光キャンペーン「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」に合わせて導入する。名称は「etSETOra(エトセトラ)」。JR呉線と山陽本線の宮島口駅~尾道駅間を運行する。車両は瀬戸内マリンビューに使っているキハ47系気動車、2両編成を改装して使う。外観は瀬戸内海の青や海岸線から見える白など「せとうち」を表したデザインで、車内には景観が楽しめるように大きな窓を配置する。座席はカウンターやテーブルをそろえ、車内販売で地元の名産品を取り扱う予定。