広島駅に隣接する商業施設「ekie(エキエ)」に9月6日、中四国エリア最大級となる土産売り場や立ち飲み店などを展開する飲食ゾーンがオープンする。
第3期となる今回は、新幹線改札前の2階エリア東側と今年3月に「ekie DINING(エキエダイニング)」が開業した新幹線東高架下1階奥に土産と飲食ゾーンを展開する。今年5月からJR西日本グループが進めている「せとうちパレットプロジェクト」を開発テーマに掲げ、瀬戸内エリアの魅力発信を図る。
新幹線改札前の土産ゾーンはジェイアールサービスネット広島が手掛け、中四国エリア最大級の土産ゾーン「ekieおみやげ館」と新幹線利用客のクイックニーズに対応した弁当や総菜、カフェ、ベーカリーを提供する食物販と飲食ゾーン「ekie味彩(あじさい)通り」、広島をはじめとする瀬戸内エリアの食品や工芸品、雑貨をセレクトした「しま商店・しま市場(いちば)」を展開する。土産ゾーンは2017年10月、第1期として開業した雑貨・コスメゾーンとつながる。
「ekieおみやげ館」では、もみじまんじゅうや海産物などの実演販売を行うほか、日本酒の飲み比べも楽しめる。もみじまんじゅうの実演販売は「にしき堂」が行い、5年ぶりに広島駅で復活する。営業時間は8時~21時とし、早朝や夜間の利用ニーズにも応える。
カフェやベーカリー、弁当、総菜など、ほとんどの店舗で実演による出来立て商品を販売する「ekie味彩通り」では山陽新幹線沿線の駅弁を取りそろえた「駅弁さい彩(さい)」や現在、広島駅で取り扱いのない宮島口「うえの」が販売する「あなごめし」、むさしの若鶏も揚げたてを用意する。
同エリアには、広島の老舗ベーカリー「アンデルセン」とジェイアールサービスネット広島がコラボした新業態店「e's time cafe & ANDERSEN(イースタイムカフェアンデルセン)」や広島初出店となる和定食「さち福や」など、飲食店も入居する。
工芸品や文化雑貨を中心に取り扱う「しま商店」、食物販を中心に取り扱う「しま市場」内は、広島の高質食品スーパーマーケット「アバンセ」、JA 全農「みのりみのるプロジェクト」直営店の「みのりカフェ」で構成する。ジェイアールサービスネット広島が「しま商店」、ユアーズが「しま市場」、JA全農が「みのりカフェ」をそれぞれ手掛け、中国SC開発がコーディネーターを担当した。4 社によるプロジェクトは統一コンセプトで各社の強みを生かした開発・店舗運営を行う。
2階フロア土産ゾーンの店舗面積は2020平方メートル。店舗数は、おみやげ館=22店、味彩通り=8店、しま商店・しま市場=3店。
土産ゾーンの奥で展開する「エキエバル」は帰宅前に駅で1杯飲んで帰りたい人のニーズに応え、カジュアルなバルゾーンとして営業する。店舗は、串かつ店「寅卯(とらう)」、ソースにこだわった「フレンチおでん」が楽しめるフレンチビストロ「バルザル」、タイ料理「マンゴツリーキッチン」、スペインバル、肉バル、ハンバーガー店など、15店舗。店舗面積は1100平方メートル。
新幹線東高架下1階の飲食ゾーン「エキエダイニング」奥には10月4日、団体客をメインターゲットにした大型飲食店3店舗が入る「ekie DINING TERRACE(エキエダイニングテラス)」がオープンする。
「オタフクソース」は自分でお好み焼きを焼いて食べる「お好み焼き体験教室」を展開。「瀬戸内の海賊」として知られる「村上海賊」をテーマにした海鮮居酒屋や、お好み焼き、つけ麺、カキなど、広島名物を味わえる「広島乃風」はカープをテーマに屋台風の内装でライブ感あふれる店を目指す。席数は「お好み焼き体験教室」=40席、海鮮居酒屋=133席、「広島乃風」=90席。エリア面積は700平方メートル。