オタフクソース(広島市西区商工センター7)が7月2日の「半夏生(はんげしょう)」に向け、関西の食文化であるタコの食べ方を提案している。
半夏生は農作業の基準として用いられることが多い「雑節」の一つ。田植えを終える目安とされ、関西エリアでは昔からタコを食べる習慣がある。「稲の根がタコの足のように、大地に根付くように」との願いも込められており、田植えで疲れた人たちにタウリンなどの栄養を含むタコが適していたなどともいわれている。
2012年~2014年に総務省統計局が調査した家庭での月別のタコ支出金額でも、全国的には12月が一番多いが、関西では7月が最多。次いで8月、6月と続く。瀬戸内海のタコは夏が旬ともいわれ、昔からの食習慣が今も受け継がれていると考えられている。
同社ではタコの酢の物やたこ焼きを中心に総菜メニューを提案。卵焼き器の角を使って焼き上げる手軽な四角いたこ焼き「カクたこ」も提案している。タコ焼きプレミックス市場は2017年度と2013年度を比較すると120%以上伸びており、同社ではタコ焼き器の機能付き多機能ホットプレートの普及など、家庭で手軽にたこ焼きを楽しむ機会が増えたのではと見ている。