戦後71年目の8月6日を迎えた広島市内ではライブペインティングやピースナイターなどの取り組みが行われた。
先月リニューアルオープンしたばかりの福屋八丁堀本店(広島市中区胡町)屋上では、愛媛県出身の画家MAYA MAXX(マヤ・マックス)さんが恒例のライブペインティングを行った。マヤさんは2006年から毎年、「広島の街で受け取った思い」を表現しようと8月6日にライブペインティングを開いており、今年で9回目を迎える。
日よけテントの下に横幅約10メートルのキャンバスを置き、集まった観客の前で書き始め、予定時刻よりも1時間30分早く仕上げた。福屋のイベント担当者は「昨年よりもお客さまの数が多く、特に子どもを連れた方が増えた印象」と話す。完成したイラストは9階レストラン街のエレベーターホール前で今月末まで展示する。
同日、「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」(南区南蟹屋2)で開かれた対巨人戦では、「ピースナイター2016」を開催。大型ビジョンに広島県知事や広島市長、平和活動に取り組む県内の高校生らのメッセージを放映したほか、緑色を基調にした「ピースナイター新聞」を来場者全員に配布し、5回裏終了時にスタンドで掲げ、球場全体を緑色に染めた。パフォーマンスでは、原爆ドームと同じ高さにあたる25メートル以上の座席は赤色のポスターを掲げ、ピースラインも表現した。
ライト側コンコース「かば広場」では、折り鶴ブースを設置し、本願寺広島別院・安芸教区とカープがコラボしたオリジナルデザインの折り紙を配り、スタッフらが「折り鶴をおりませんか」と呼び掛けた。球場の開場と同時に受け付けをはじめ、ゲーム開始の18時までに約2000人が参加した。
会場には緒方監督や新井内野手、小窪内野手、丸外野手、中崎投手がおった折り鶴も展示され、多くの観客がスマートホンで撮影する姿も見られた。