丸徳海苔(広島市西区商工センター7)が10月1日、のりを使ったスナック菓子「ワルのりスナック」の販売を始める。
米市場の縮小に比例して縮小するのり製品を食べてもらうシーンを作ろうと開発に着手。おやつやおつまみとしても食べられるスナック菓子を目指し、加盟する47CLUB(よんななクラブ)と共同で、「広島弁」「広島人」に県外からの目線を加えた商品コンセプトやデザインを作り上げた。
味付けは、オタフクソースで仕上げた「お好み焼き味」と瀬戸内レモンと藻塩を使った「瀬戸内レモン」の2種類。サクサク、パリパリとした食感が特長。
パッケージには紙を巻き、「コワモテ」の表情のキャラクターと広島弁を一緒にデザインする。紙を外すと優しい表情のキャラクターが現れる仕掛けで、広島弁は各味で3パターンずつバリエーションを用意した。キャラクターは菓子の素材感を出すために手作業で作った。1つの顔を作るのに2人がかりで2~3時間かかるという。
「のりは伝統食。冒険できない既成概念を取り払い、商品化に望んだ」と同社開発担当の保田直美さん。かつて、広島がのり一大産地だったことから、「広島ののり文化も一緒に発信したい」とも。
販売価格は378円。内容量は12グラム。県内の土産物や県産品販売店で販売する。初年度の販売目標は12万個。