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広島・大手町に複合古書店「古本交差店」-カルチャー発信をコンセプトに

オープンに向けて着々と準備を進める出店者たち

オープンに向けて着々と準備を進める出店者たち

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 広島・大手町に7月16日、6つの古書店が集まった複合古書店「古本交差店」(広島市中区大手町3、TEL 082-259-3925)がオープンする。

移転したフェアトレードカフェ「パコ」跡に構えた同店

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 個性的な古書店を集めた同店は、新刊書店や古書店、図書館が複合した広島発の総合ブックフェスティバルなどの企画運営を行ってきた出版社「本分社」の財津正人社長が出店。「全国的に小さなムーブメントが増えてきている」という古書店に着目し、約5年間温めてきた構想を実現した。

 店舗面積は約45坪。出店する古書店の店舗面積は1店舗当たり約1.5坪。レイアウトや扱う書籍のジャンルは各店に任せ、6カ月ごとに契約を更新する。参加するのは、1975(昭和50)年開業の「神鳥書店」やネット販売を主とする「古書あやかしや」「岩書房スマイルブックス」、財津さんが店主として構える同社の新事業「古書ひろしま文庫」、今回の出店に合わせて開業を決めた「天馬書林とマハ」の6店舗。オープンに合わせて、京都の古書店「善行堂」(京都市)と書評家の岡崎武志さんも特別出店する。

 このほか、書棚1段を1書店として広島経済大学の学生らが本の販売を行う「古本オーロラ」も展開。カルチャーの発信や交流を目的にしたイベントや展示スペースも併設する。メーンターゲットは財津さんがこれまで開いてきたイベントへの参加者に加え、30~40代の女性。電車通りに面したオフィス街だが、ビルの2階に店を構えることから、「目的意識のあるお客さまが多くなるのでは」とも。

 店舗には同社のオフィスも隣接する。「編集や校正の様子などが見える編集部をつくりたい」と財津さん。「ここで本を作って全国へ届けたい」とも。スケールではなく、コンテンツと付加価値で他店との差別化を図る。

 営業時間は11時~19時。

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