東日本大震災の発生以降、「何かできることをしたい」という輪が広がる中、広島県内の洋菓子店が集まって焼き菓子のチャリティー販売を行う。
「お菓子作りで被災者の力になりたい」と集まったのは、広島県内の洋菓子店40店舗。発起人となった広島の洋菓子店オーナーシェフの男性が15人ほどに電話で声をかけたことに始まり、賛同した各店も独自に声がけを行った。
参加店は、オーナー自身もシェフとして現場に立つ個人経営店が目立つ。店名は、声をかけられる店舗が限られていることや「チャリティーをやろうと手を上げただけ」と、あえて発表を控えた。
販売するのはクッキーなどの焼き菓子(1個100円)。各店が10個~100個ほどを用意し、全体で4,000個ほどが集まる見込み。趣旨に賛同した天満屋広島アルパーク店(広島市西区井口明神1)の2階正面入り口特設会場にワゴン3台を並べて販売する。
チャリティー販売は参加店のホームページやブログ、チラシをなどで告知。来店客の中には、「被災地に焼き菓子を送ろうと思っていた」という人の姿も。「チャリティー販売で購入して送ります」と声をかけられたという。
「お菓子を食べて幸せな気持ちになってほしい」と発起人の男性シェフ。集客力の高い、郊外の商業施設で販売を行うことで、子どもやファミリーの協力にも期待を寄せる。商品は完売を目指すが、残った場合は被災地へ送ることも検討する。
販売日は4月3日10時から。商品がなくなり次第終了する。問い合わせは天満屋広島アルパーク店(TEL 082-501-1111)まで。