赤ちゃんと一緒にダンスを踊る社交ダンス教室「ベビーダンス」が3月1日、エソール広島(広島市中区富士見町)で開かれた。
母親が赤ちゃんと触れ合いながら踊るベビーダンスは、日本ベビーダンス協会(東京都港区)が主催するダンス教室。関東や関西を中心に広がりをみせている。インストラクターは子育て中の母親が担当。広島での講師は昨年7月、中四国地方で初めてインストラクターに認定された岡山枝里さん1人。
ベビーダンスは首が据わってくる生後3カ月~2歳までの乳幼児が対象。ひもなどで固定して、抱っこやおんぶした状態で行う。リズムはラテン系の「サンバ」、4拍子の「ブルース」、スローテンポで踊る「ワルツ」の3種類で、「赤ちゃんが寝てしまいそうなステップが中心」。レッスンは1時間前後で、母親のストレスや運動不足の解消、交流の場にもなるという。
育児休暇中の山本亜希さんは、8カ月になる奏佑(そうすけ)くんとレッスンに参加。奏佑くんが生後3カ月のころから参加している山本さん。「育児休暇中はできるだけ一緒にいたい」と通い続けている。適度な運動ができることや「子どもと一緒にできることも大きい」という。
インストラクターの岡山さんは、「待機児童の問題など、子どもを連れて働く環境が少ない」と話す。ベビーダンスは、「子どもと一緒にいながら仕事ができることが魅力。乳幼児の母親が選択する職業の一つになれば」と、ダンスの普及に力を入れる。