広島の大型SC「ゆめタウン広島」（広島市南区皆実町2）内のワッフル専門店「ヘブンリー・コンポート・ワッフル」が10月1日、閉店する。運営は、マイナス16度の大理石の上でアイスクリームとフルーツやマカロンなどをミキシングした「マーベラスクリーム」を展開するマーベラスジャパン（福山市）。同店閉店により、広島県内から「マーベラスクリーム」「ヘブンリー・コンポート・ワッフル」の常設店はなくなる。

店舗で加工する「パティスリー・ワッフル・スタイル」

　同店は、工場と店舗で加工した2種類のワッフル「テークアウト・ワッフル・スタイル」「パティスリー・ワッフル・スタイル」をテークアウト形式で販売する同社新業態。1号店となるゆめタウン広島では今年1月末に導入。当初、約10坪の店内でアイスクリームとワッフルを同時に販売していたが、ワッフルへの反響が大きかったことから、2月に専門店として特化した。

　ゆめタウン広島への出店以降は、首都圏での展開に力を入れ、歌手のmisonoさんがプロデュースしたワッフルはメディアにも取り上げられて注目を集めた。現在、東京都内2店舗のほか神奈川県川崎市に出店。百貨店では月に10件以上、催事販売を行う。

　広島では、広島パルコ近くで同ブランド初の路面店としてオープンした「マーベラスクリーム広島本通り店」（中区本通）が7月末にヘブンリー・コンポート・ワッフルに業態変更したが、「回転率の問題」（同社）から8月半ばに閉店。首都圏では、リピーターが多く、回転率も高いという。広島市郊外のSC、イオンモール広島祇園（安佐南区祇園3）の「マーベラスクリームイオンモール広島祇園店」も、「広島市内にはSCが多く、集客力の分散化」を背景に同時期の8月末に閉店している。