ユニクロ1号店の出店など、広島市中心部に個性的な店舗が並ぶ東西約300メートルの「裏通り」商店街の通行量は、広島最大の商店街「本通り」に比べ約10分の1。本通りの南に平行する2本の裏通りには商店街組織や通りの名称もない。その「裏通り」の活性化を目的とした活性化委員会が7月1日、裏通りの店舗を集めた「うらぶくろマップ」の配布を始めた。
裏通りの店舗を「買う」「食べる」「遊ぶ」「みがく」「住む・停める」「その他」にジャンル分けした同マップ。約260店の情報は、通りで商売を営む会社の代表ら約10人の活性化委員会「世話人」が、本業の傍らで集めて回り、制作した。
発行部数は約3,000部。マップは、掲載したうらぶくろ通りの各店舗に設置している。「客とのコミュニケーションツールになれば」と活性会委員会会長の松本峰人さん。ハード面ではうらぶくろの歩車道の環境整備を進める一方、店舗間のコミュニケーションを目的とした清掃活動などソフト面にも取り組んでいる。「個性的な店が多い」(同)裏通りの活性化により市内での回遊性を持たせ、市中心部全体の活性化を狙う。
活性化委員会は、2005年に広島市と広島商工会議所が設置した「都市活性化委員会」と裏通りの店舗オーナーが協議を重ね2007年に発足。活性化プロジェクトでは、同商工会議所のバックアップを受けながら、新聞発行やマップの作成、ホームページ開設、勉強会などを行っている。