日本を「藩」に分け、歴史から地域のアイデンティティーを見直し、各地域の商品を全国に発信するプロジェクト「サムライニッポンプロジェクト」は現在、広島パルコ内の書店「リブロ」(広島市中区新天地、TEL 082-542-2261)と「リブロ・カフェ」(同)で、商品の販売や期間限定のカフェメニューの提供を行っている。
同プロジェクトは、戦国・江戸時代に一世を風靡(ふうび)した侍や当時の武士道、文化が現代でもエリアごとに特色を生かし、産業や風土として各地に残っていることから、「魂の火が消えてしまう前に、現代に合わせた方法で世界に発信していく」ことをコンセプトにしている。現在は、「三河国」「尾張国」「加賀国」「安芸国」を各エリアの企業が運営。ウェブをメーンにブランド化した商品の販売を行っている。
「安芸国」を運営するのは酒問屋「ヒラオカ」(安芸区矢野新町2)。「これまで首都圏での展開がメーンだったが、地元・広島での認知度向上に向けてカフェとのコラボイベントを企画した」と同社の平岡誠司社長。
カフェでは期間中、1928(昭和3)年創業の「上万糧量食製粉所」の青きな粉をふりかけたバニラアイスにわらびもちをトッピングした「SAMURAIアイス」(350円)、標高1,800メートルのアンデス山脈奥地で有機栽培されたコーヒー豆を、広島城の石垣にも使われている広島御影石で石焼焙煎(ばいせん)した「SAMURAI珈琲」(350円)ほかを提供する。
物販では、「三河国」の木曽川水系の水を使用した「サムロックサイダー」(300円)、老舗の菓子つくり店「三洲菓子工房中田屋」の「サムロックかりんとう」(500円)、「サムロック和灯篭(とうろう)」やカフェで提供している青きな粉、コーヒーのほか、「安芸国」を中心にそろえた7アイテムを扱う。
カフェスペースには、物販商品のほかに商品の詳細と各企業の情報を記した資料20枚も展示。物販商品は書店にもコーナーを設け展開している。「人気が高いのは、カフェで提供するアイスやソーダ」とリブロ広島店店長の國好知子さん。カフェには、平日=20~30代の男女、休日=家族連れが訪れるという。
営業時間は10時~20時30分。3月15日まで。