広島市で4月10日・11日に開かれた広島外相会合に参加したG7外相が11日、広島平和記念公園(広島市中区中島町1)を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花した。核保有国の現職外相による同公園訪問は初めて。
訪問予定時刻30分前には周辺を規制し、警備を強化。広島平和記念資料館への訪問は当初30分を予定していたが、50分掛けて回ったという。慰霊碑そばには地元小学生や教職員約800人が集まり、7カ国の国旗を手に外相を出迎えた。花輪を手向けた後、予定にはなかったが外相からの強い意向を受けて急きょ、原爆ドームも見学した。
同公園内に9日開場したメディアセンターでは国内外から訪れた報道関係者向けに広島の歴史や郷土芸能・工芸品などを紹介するエキシビションコーナーを開設。パネル展示に加え、熊野筆や西条の日本酒などをディスプレーしたほか、上田宗箇流による茶席を設けた。
外相会合会場に近い広島・宇品海岸(南区宇品海岸3)の宇品波止場公園では9日・10日、同公園内の「パラダイスの塔」そばでG7を表す7本の光によるライトアップを実施。訪れた市民らを楽しませた。