瀬戸内海に面した広島・三原の小佐木島で現在、絵画展「小佐木島特別展示会『TIDE WATER 千住 博』」が開催されている。
小佐木島は人口8人、周囲3.2キロメートルの小さな離島。「新幹線の駅から一番近い離島」がキャッチフレーズで、三原港より1日4便の高速船でアクセスできる。
島内で使われていない旧家を借り、尾道市の離島・百島でもプロジェクトのディレクションを手掛ける現代美術家の柳幸典さんと建築家の八木健太郎さんがコラボして改修した「ビオハウス」や日本画家の千住博さんが小鷺島をイメージして描いた「TIDE WATER(タイドウォーター)」など、島特有の自然環境と一体になった展示を行う。
徒歩1時間ほどで島を一周することができることから、「都市部では見ることのできない、美しく、また懐かしい景色を満喫いただけると思う」と同財団理事長の来山さん。現在、2軒の古民家を再生するが、今後も継続する予定。
島では2009年1月、持続可能な自然と人間との共生を目指すプロジェクト「小鷺島ビオアイル計画」を始動。プロジェクト名には古来の島名「小鷺島」を使い、「ビオアイル」にはバイオとアイランドという意味を込めた。芸術の力を借りて創造的に行う長期継続事業で里海文化を再生しようと、メンバーに外部から芸術や建築などの専門家を招いて取り組んでいる。
開催時間は9時30分~16時。入場無料。5月5日まで。