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広島で「路面電車」の広告コンペ-キャッチコピーを競い、電車内で公開審査も

閉店したレストラン電車「トランヴェール・エクスプレス」で開いた広告コンペ

閉店したレストラン電車「トランヴェール・エクスプレス」で開いた広告コンペ

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 広島電鉄電車開業100周年記念の一環でオープンし、2013年3月に閉店したレストラン電車「トランヴェール・エクスプレス」(広島市中区東千田町2)で1月24日、路面電車の広告コンペディションが行われた。

準グランプリ、審査員、一般投票の3つで受賞した作品

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 コピーをはじめとする広告制作のスキル向上とクリエーターの交流、若手発掘を目的にした公募賞は、広島在住のコピーライターを中心に構成する「WORD AD HIROSHIMA」(略称WAH)が主催。「言葉に光を当てたい」と統一の課題に対して、広告代理店や制作会社、フリーランスのクリエーターから学生まで、応募対象者の間口を広げる。プロやアマチュアを問わず、キャッチコピーを始めとする広告表現を競い、投票により各賞の受賞者を決める。

 初回は広島電鉄が課題提供クライアントとして協力。路面電車の広告を作ることをテーマに募集を呼びかけ、1カ月間で70作品が寄せられた。当日はクリエーターを含む174人が来場。掲出された中づりポスターを前にファミリーや男子高校生らが、公開審査会に参加した。

 グランプリには、運営メンバーで電通西日本のコピーライター吉田一馬さんの作品「『快速』は、ありません。どの街も、好きだから。」が選ばれた。すべての電停名で作ったという文字のハートが特徴。「路面電車があらためて広島市民のみなさまと一緒にあると感じた」と課題提供クライアントとして審査会に参加した広島電鉄執行役員の平町隆典さん。ダブル受賞作品も多く、優秀作品は車内に広告として掲出を予定する。

 トライアル的に開いたという初回イベントだが、「若い世代につないでいくためにも続けたい」と運営メンバーの清水清春さん。広告のコピーだけでなく、言葉を中心に広告に携わる人まで、すそ野を広げてアプローチを図る。

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