オール広島ロケで撮影した映画「夏休みの地図」の公開から3週間、県内での観客動員数が1万人を突破した。
夏休みの広島を舞台に子どもたちの成長を描く同作は昨年夏に撮影。ワークショップ型の子役オーディションを開き、演技経験ゼロの子どもたちを選出したほか、監督や撮影などのメーンスタッフを除き地元で活躍する人を積極的に起用した。広島発信の映画であることに加え、「映画製作の地産地消」を目指したという。
前売り券の売れ行きも好調で、これまでに1万2000枚を販売。6月29日、バルト11(安芸郡)や八丁座(広島市中区胡町)、109シネマズ広島(西区草津南4)など県内の5館で先行ロードショーが始まり、連休を中心に親子3世代も来場するなど客足を伸ばした。当初、夏休み前までを予定していた上映期間も延長。広島市内中心部の八丁座では夏休みに入って満席の回もあるという。
「じわじわと伸びてきている印象」と話すのは、配給元・クォーボ・ピクチャーズ(東京都渋谷区)の吉崎祥太さん。動員数は1週目=4084人、2週目=2850人、3週目=3188人と「落ちが少ない興行」とも。八丁座では8月9日まで、上映期間を延長するという。