2010年6月に地球へ帰還した、日本初の小惑星探査機「はやぶさ探査機」の歩みをCGで描いた全天周映画「HAYABUSA-BACK TO THE EARTH」が7月16日から、広島市こども文化科学館(広島市中区基町)のプラネタリウムで上映される。
はやぶさは2003年5月、小惑星に着陸して石を採取し、地球に持ち帰ることを目的に打ち上げられた探査機。目指したのは、太陽系が誕生した46億年前の記録が残っていると考えられている「小惑星イトカワ」。映画では、地球から20億キロ離れた小惑星への着陸から帰還までの約7年間を描く。
「印象的なストーリーとドームスクリーンならではの映像表現により全国で人気を集めている」と同館の松本さん。上映を希望する声も多く寄せられたことから、「夏休みプラネタリウムまつり」として企画。HAYABUSAなど、3本の作品の上映を決めた。
常設の上映設備がないこともあり、「広島で『全天周映画』を経験した方は少ない状況にあるのでは」と松本さん。映像表現や臨場感は、「映画館などの平面映像では味わえない大迫力。360度を覆う宇宙シーンでは、まさに天井のない宇宙船に乗っているかのような没入感を体験できる」とも。
期間中は通常上映も行うが、同作品は仮設装置で期間限定での上映となるため、「ドームスクリーンで迫力ある大型映像の世界を体感していただけたら」とアピールする。
観覧料は、大人=500円、子ども=250円。8月31日まで。