プレスリリース

【平和対談】映画『雪風YUKIKAZE』山田敏久監督 × なかよし学園 代表 中村雄一

リリース発行企業:特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト

情報提供:

 映画『雪風YUKIKAZE』(公式サイト:https://www.yukikaze-movie.jp )の公開を記念し、同作の監督・山田敏久氏と、国連や英国ウィンザー城で平和教育のスピーチを行うなかよし学園代表・中村雄一が特別対談を行いました。
 両氏はかつてドラマ『先に生まれただけの僕』や映画『あの頃、君を追いかけた』で、山田氏が助監督、中村が教育専門家として授業シーンを監修したことをきっかけに出会いました。

山田監督から映画「雪風 YUKIKAZE」のポスター、フライヤーをプレゼントされた

映画『雪風』が描く「戦争のその後」
 山田監督にとって初の長編監督作品である『雪風 YUKIKAZE』は、単に戦時下の悲惨さを再現するだけの作品ではなく、映画の根幹に「日本を任せたぞ」という、戦争で散っていった先人たち、戦争を生き抜き戦後の日本をつくった先人たちが未来へ託した想いがあります。
本作品は、過去の出来事を追体験させることにとどまらず、戦後を生きる私たちがその意思をどう受け継ぎ、未来へつなぐのかという、鋭い問いかけでもあります。
 この視点を踏まえた対談では、
・先人たちが命をかけて守ろうとした日本は、今どのような国であるべきか
・再び世界が対立や戦争の兆しを見せるなかで、日本人はどんな道を選び、何を守るべきか
というテーマを軸に、白熱した議論が繰り広げられました。

山田監督からなかよし学園へのメッセージ

 中村は、アジアアフリカ10ヵ国で平和構築活動を行い、国連や英国ウィンザー城でのスピーチを通して培った現場感覚をもとに、
「戦争を防ぐだけでなく、平和をつくり続ける主体としてどう生きるかを問いかける作品だ」と「雪風」を高く評価。さらに「未来を担う子どもたちが、この映画を通じて“平和は与えられるものではなく、日々選び取り続けるもの”だと実感できる」と語り、全国の学校での上映会や探究学習の教材として活用する意向を示しました。

 一方、山田監督は中村の言葉に深くうなずきながら、
「『雪風』は過去を振り返るだけの作品ではない。今を生きる私たち自身が平和の担い手であることを自覚するきっかけにしてほしい」とコメント。また、なかよし学園が全国で展開する「世界とつながる学びプロジェクト」について、
「子どもたちが日本の戦後80年の歩みを学び、世界の“戦後0年”の地域と対話しながら、平和を実践する場を広げている取り組みに強く共鳴する」と語りました。

世界の戦場や紛争地域で平和活動を行うなかよし学園

未来を紡ぐ映像の力
 対談の最後には、山田監督から「世界が平和へ」とのメッセージ入りサインポスターが贈呈されました。
 中村は、シリア・ルワンダ・コンゴなど戦後0年を生きる地域で「映像制作を子どもたちに教える授業をいつか一緒に」と熱く提案。
「日本が80年前の歴史を映像化してきたように、世界の紛争地が“戦争から平和へ”の歩みを作品として残すことは、未来への大切な授業になる」と語り、山田監督も「ぜひ」と応えました。

映画ポスターにサインを入れてプレゼントしてくれた山田監督


 この対談を通じて、分野こそ異なれど世界の平和を求める思いを共有する両者が、日本中、そして世界中に向けて力強い平和のメッセージを発信しました。また、これからなかよし学園と山田監督のコラボが実現すれば、映画の力と教育の力が一つになり、「平和は今を生きる私たち一人ひとりの選択から生まれる」という希望のメッセージが、日本から世界へと広がっていきます。
 なかよし学園はこの映画『雪風 YUKIKAZE』を未来を担う子どもたち、教育現場、そして平和を願うすべての人々に強く推薦します
 本作が、平和を考え行動するための新たな一歩となることを心から期待しています。

戦争や貧困で傷ついた人々に授業を行うなかよし学園中村雄一代表



作品紹介:映画『雪風YUKIKAZE』

たった80年前、海は戦場でした。
 真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナと、すべての苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる。それは沈着冷静な艦長の卓越した操艦技術と、下士官・兵を束ね、彼らから信頼される先任伍長の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、ついに日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かうことになる…。


撮影が行われた江田島を訪問するなかよし学園

現在、雪風の錨や舵輪が展示されている

海上自衛隊幹部候補生学校

「坂の上の雲」の撮影も行われた歴史ある建物が並ぶ

推薦理由
 映画『雪風 YUKIKAZE』は、戦争の悲惨さを伝えるだけでなく、平和をつくり続ける主体としてどう生きるかを観る者一人ひとりに問いかけます。児童・生徒がこの作品を観ることで、戦争を“過去の出来事”として学ぶだけでなく、平和を“自分事”として考え、未来へ託す責任を自覚する契機となるでしょう。
 また、海外の教育支援先でも上映や探究学習に取り入れることで、日本の平和の歩みを世界に共有し、国境を越えた平和の対話を生み出す教育資源となる可能性を秘めています。
 なかよし学園は、これまでアジアアフリカ10ヵ国で平和活動を行い、国連や英国ウィンザー城での国際会議発表でも評価されてきたグローバル探究教育の知見を活かし、本作品を国内外の学校・自治体・市民団体との連携授業や上映会、探究学習教材として積極的に活用し、次世代へ平和の学びを広げてまいります。

コンゴ難民キャンプで食糧支援を行う中村

ルワンダの小学校で習字を教える中村


なかよし学園について
 なかよし学園は、日本の優れた技術やサービスを教材として活用し、シリア・南スーダン・ルワンダ・コンゴなど世界10か国で平和教育・防災教育を展開する国際NGOです。
「戦後80年の日本が戦後0年のシリアにできること」をテーマに、教育を通じて持続可能な平和構築を推進しています。

ケニア

ルワンダ

南スーダン



本件に関するお問い合わせ
特定非営利活動法人 なかよし学園プロジェクト
事務局広報担当 中村里英
E-mail: nakayoshigakuen.office@gmail.com
Web: https://www.nakayoshigakuen.net/npo/index.html

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