アラスカの自然を追う写真家、広島で「フォトライブ」-キャンプ生活も紹介

写真家 松本紀生さんが撮影したオーロラ

写真家 松本紀生さんが撮影したオーロラ

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 1年の大半をアラスカで過ごす愛媛県出身の「自然」写真家、松本紀生さんが撮影した写真や映像を紹介する「アラスカ・フォトライブ」が10月3日、まちづくり市民交流プラザマルチメディアスタジオ(広島市中区袋町、TEL 082-545-3911)で行われる。

写真家 松本紀生さん

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 フォトライブは、スクリーンにアラスカで撮影したザトウクジラや原生林、オーロラなど自然の写真約200枚と映像を投影しながらBGMを流し、撮影の様子などを松本さんが語るエンターテインメント性を盛り込んだスライドショー。アラスカで夏と冬にそれぞれ3カ月間を過ごす松本さんは、滞在中の約2カ月間、1人でキャンプ生活を送り、無人島や原野、マッキンリー山のふもとで撮影する。フォトライブでは、冬場は氷上で高さ3メートルほどのかまくらを5日間かけて作るなどキャンプの様子も紹介する。

 松本さんは、京都の大学に在学中にカメラマン故・星野道夫さんの写真集「アラスカ 極北・生命の地図」に出会ったことがきっかけで写真家を目指した。大学を中退し、1994年に「写真家になろうと決めて」アラスカの大学に入学。大学では写真ではなく、アラスカの歴史や生物学を学んだ。写真は独学で、キャンプ経験もなかった。「アラスカにも詳しいわけではなかった」という。

 フォトライブは、アラスカの大学在学中に、友人宅で開かれたホームパーティーで、旅の写真をプロジェクターを使って披露していたスライドショーがきっかけ。音楽やトークを折り込んでエンターテインメント性を強化し、日本に滞在する春と秋の半年間を利用して、5~6年前から四国や関西を中心とする学校や病院などで開いてきた。

 広島での開催は今回が2回目。昨年春、初めて開催したフォトライブに感動した1人の観客が「この感動を広島でももっともっと伝えたい」と声を上げたのがきっかけで一般向けのイベント開催が決まった。星野さんの活動を本で知り、「自然を撮る」写真家を志した松本さん。「自分がきれいだと思うものを一生懸命撮って、さらに人に喜んでいただくこともできる」とその魅力を話す。現在はイベントに向け、アラスカの自然を追った写真の編集作業を行っている。

 開催時間は14時~16時。料金は、高校生以上=1,000円、小学生~中学生=500円、幼児以下無料。定員は110人。

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