事業の無駄を洗い出し、国や地方自治体の概算要求を削減するために実施する広島県の事業仕分けが9月18日から行われ、県はインターネットを使ったライブ配信を行う。
広島県では昨年の事業仕分けからライブ中継を開始。入場無料で公開される場所で行う事業仕分けを「当日、来場が難しい方にも見ていただこう」と県のホームページを介して配信を行い、開始から終了までの配信で、アクセス数は常時300アクセスを記録。会場への参加人数は2倍近い約680人を記録した。
今年は昨年のノウハウを生かそうと事業仕分け日を1日から3日に延長。国の事業仕分けや各省庁でインターネットの配信業者に協力を得ていることから、「多くの方に見ていただくポイントの一つ」として広島県では、配信する動画の特定の再生時間上にユーザーがコメントを投稿し表示できる「コメント機能」を持つニコニコ動画を利用する。
来年度の予算編成の参考にもなる事業仕分けのテーマは、1日目=「暮らしの安全・安心」「産業(商工業)」「雇用」、2日目=「教育・文化」「環境」「健康・福祉」、3日目=「産業(農林水産業、建設業)」「公共インフラ」。当日は3カ所から生放送する。
県はこれまで記者会見や広報番組の配信をホームページ内の「広島県インターネット放送局」で取り組んでいる。ニコニコ動画の「コメント機能」は業者が対応するという。