繁華街の街頭ギャラリー3カ所で現役高校生アーティストが個展

写真=新地ギャラリー1(中区堀川町)。「わかりやすいモチーフを一度受け入れてもらい消化しきれない感覚を受け手側に与えたい」とハラダさん。

写真=新地ギャラリー1(中区堀川町)。「わかりやすいモチーフを一度受け入れてもらい消化しきれない感覚を受け手側に与えたい」とハラダさん。

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 広島在住の高校生アーティスト、ハラダユウキ(原田裕規)さんの個展「Yes,Yes,Yes,」が、新地ギャラリー3カ所で開催されている。

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 同ギャラリーは、広島の繁華街3カ所に位置するショーウィンドー式のギャラリー。夜はライトアップされるため24時間作品を鑑賞できるのが特徴。

 新地ギャラリー1(中区堀川町)の正面の壁には「パトカー」が、右壁には「シマウマ」と「自身の後ろ姿」がモノクロで描かれている。パトカーのサイレン部分はオレンジで大胆に着色。その色が右壁のシマウマの絵に一部到達している。パソコン上で写真を拡大し計算して一枚ずつ描いたクラフト紙をギャラリーで貼り付けて完成させた。

 正面にはピンク色の「クリームケーキ」、天井から右側面の壁にかけては「シャチが海面に飛び込む姿」が壁一面に描かれているのは新地ギャラリー2(中区堀川町)。「彩色したパステルを手のひらと指で擦り『ぼかし』をつけた」(ハラダさん)という。

 看板仕様の新地ギャラリー3(中区薬研堀)では、墨で左半分を真っ黒に塗り、夜には向かい側にあるスナックの電光板がその「真っ黒な部分」に反射。その右半分には白地に黒の「カラス」が同一方向に飛ぶ姿が描かれている。

 ハラダさんは、同展のテーマを模索するため広島の繁華街周辺を何度も歩き回ったという。そこから導き出されたテーマは「共生」と「肯定」。同展タイトルについては、「今の社会にNoと否定しても始まらない。全てを肯定し、受け止めることから始めたい」(ハラダさん)とも。7月31日まで。

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