日系2世のドキュメンタリー映画、制作へ-広島での情報提供呼びかける

マウイでの取材の様子。日本ではあまり知られていないが、第100歩兵大隊と442連隊全米軍部隊に与えられた勲章の数、18,143個と314%という異常な高さの死傷率はいまだ全米軍部隊でナンバー1。

マウイでの取材の様子。日本ではあまり知られていないが、第100歩兵大隊と442連隊全米軍部隊に与えられた勲章の数、18,143個と314%という異常な高さの死傷率はいまだ全米軍部隊でナンバー1。

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 日本とハワイの「日系二世」を紹介するドキュメンタリー映画の制作を行う鎌倉在住の映像プロデューサーが現在、ハワイへの移民が多い広島での情報提供を呼びかけている。

映画の目的は「伝えること」ともう一つ

 制作を行うのは、広告代理店でテレビCMや広告映像に携わってきた松元裕之さん(45)。昨年、50年の節目を迎えたハワイは今年、移民開始から125年を迎える。当時、日本からハワイへ移り住んだ日系1世の子孫、2世が85歳以上の高齢となったため、ドキュメンタリー映画の制作を企画した。

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 日系2世は、1世の苦労を見て育ち、「祖国と教育を受けていた『Nippon』から直接攻撃を受け、大変複雑な立場にあった」と松元さん。第2次世界大戦中は、日系2世で編成された第100歩兵大隊と442連隊の活躍によって、甚大な犠牲を出したが、日系人の社会的地位が底上げされたという。

 映画の仮タイトルは「Go for Broke!~南の島が伝えた物語~」。退役軍人(ニセイヴェテランズ)の日系2世にクローズアップして、子どものころ見ていた1世の苦労や戦前の日系人社会、真珠湾攻撃による開戦で置かれた状況や、戦地に向かった心情など「2世の記憶をまとめる。」

 「彼らが体験してきたことを通し、社会へのメッセージを伝えたい」と松元さん。昨年の夏ごろ取材に訪れたハワイでは、日系人の移民の様子や日系人部隊の厳しい戦歴などを中心にまとめた映像をYouTubeで公開している。同作品では戦時中の様子も伝えるが、「戦争映画にするつもりはない」と松元さん。「あくまでも2世の記憶を日本の人々に伝え、『より深くハワイを知る』ことが、ハワイと日本の関係に寄与するもの」とし、ハワイ各島の風光明媚なロケーションの映像もふんだんに紹介するつもりだという。

 映画は単館系の劇場や学校での公開を予定。移民の情報や協力の申し入れは松元さん(TEL 090-3501-1249)まで。

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