広島で犬のおやつ用クッキーの製造卸を行う三矢コーポレーション(広島市安佐北区可部町、TEL 082-810-1730)は11月27日から、犬用おせちの販売を始めた。
同社は、食肉の卸業「ミートファクトリー三矢」として9年前に設立されたが、牛海綿状脳症(BSE)の影響を受け、無添加無着色の犬のおやつ用クッキー製造に方向転換。当時、同社の竹間英二社長が飼っていた愛犬の健康状態が悪かったため、食肉業のノウハウをと素材を生かし、原材料の安全性にこだわった肉入りおやつの製造を開始した。
一つひとつを手作りするおやつは、肉の素材を生かし、国産牛の気管(ガリ)を使ったリング状のジャーキー「ガリリング」(590円)や牛の肺「ヤオギモ」、ホウレンソウのクッキー(580円)、甘さを控えたという「バースデーケーキ」(3,000円)など。全国のペットショップで扱っている。
販売を始めた犬用おせち「招福セット」(1,780円)は、12.5センチ四方の正方形で深さ約4センチの重箱にクッキーやジャーキー、イモけんぴ、七面鳥スジささみ巻き、大豆チップスを詰めて販売する。常温で販売するため、「おせち料理」には水分を含まずカビない材料を使用。中身は、同社が取り扱う100アイテムの中から選んだもので、その年の新商品も取り入れている。
塩分や糖分など体内の蓄積量が異なるため、「人間の食事を安易に(犬に)与えてほしくない」と竹間さん。一般に向けて販売するため価格を下げたおせちは、毎年500~600個販売している。
招福セットは同社通販サイトのみで販売する。12月20日まで。