キャラクター性とリアルさ重視のポートレート人形展-サイズは2.5頭身

依頼者の写真を見ながら制作するポートレート人形。中央は制作者の田中秀樹さん。

依頼者の写真を見ながら制作するポートレート人形。中央は制作者の田中秀樹さん。

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 2.5頭身のキャラクター性とリアルさを追求したポートレート人形の展示会が9月15日から、平和大通りに面したギャラリー「art space HAP」(広島市中区鶴見町2、TEL 082-249-5453)で始まる。

鉄工所跡に開いた共同アトリエ

 展覧会を行うのは昨年、広島市立大学大学院(安佐南区)の前期課程を修了した造形作家の田中秀樹さん(26)。在学中から美術彫刻を専攻していた田中さんは「造形力を社会に貢献する形で生かしたい」とポートレート人形の制作を開始。「自分がやってきた6年がどれだけ世の中に通じるか挑戦したかった」と卒業後からマツダスタジアムそばの共同アトリエで制作活動とアルバイト、二足のわらじで生計を立てている。

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 展示するのは過去1年あまりで制作したポートレート人形10体。全長16~18センチの「ポップでリアル」な人形は、依頼者から預かった写真をもとにハンドメードで制作し、材料は、市販フィギアにも使用される樹脂粘土やレジンキャストを使用。樹脂粘土は熱で固まるため、体や顔などパーツごとに制作し、順次オーブンで焼いていく。

 「作品の強度とリアルさのバランスが難しい」と田中さん。キャラクターの中にリアリティーを追う一方で、強度を保つために体部分はプラスチックを使用する。人形の色はアクリル塗料で細部まで手塗りし、女性のまつげは自然なカールが演出できるストローをカットして利用している。1週間ほどかかる人形制作では「いきいきとした表情が出るように心がけている」という。

 現在は、ブライダルでの「ウエルカムドール」として制作することが多く、同展では制作した作品を顧客から借りて実施するため、これまでの作品が集合する形となる。ハンドメードのポートレート人形の制作は1体3万円から。

 開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。9月20日まで。