広島・横川駅南口のそばに6月末にオープンした卵かけご飯専門店「たま一」(広島市西区横川町3、TEL 082-296-6150)の客足が好調だ。
開店から閉店まで一貫して「卵かけご飯」のみを提供する同店の特徴は、メニュー提供までの時間。食券機で購入し、カウンターの店員へ手渡すと約2~3分で卵やご飯、みそ汁などがセットになった盆を手渡される。食事時間も1人10分程度と立ち食いソバのようなスピード感があるが、店内の内装は対照的にシックな黒でまとめ、女性でも入りやすいよう意識した。カウンターなどテーブルには大理石を使い高級感を演出。店舗面積は約18坪、席数はカウンター含む21席。
メニューは、卵かけご飯と小鉢、みそ汁、漬物がセットになった「たま一定食」(350円)、ご飯の間にバターを入れた「たまバター定食」(390円)に加え、サラダ(100円)、納豆(50円)などのトッピングを用意。朝限定の「朝定食」は同様のセット内容で価格を70円下げて提供する。
しょうゆは「たまごかけごはんしょうゆ」かつお風味(390円)、梅風味(410円)、甘露しょうゆ(450円)の3種類をそろえ、好みのしょうゆをかけて食べることができる。提供している卵「和食のたまご」(6個入り、320円)やしょうゆは利用客の要望があれば販売も行う。
オープンから2カ月たった同店では、平日150食、土曜180食ほどが出ている。利用客はビジネスマンや主婦、カップルや家族連れと幅広く、リピーターも増えているという。「年配の方には懐かしく、若い方や子どもは初めて食べたという人もいる」と岡本文子店長。これからも卵かけご飯にこだわり、「県外からも食べにきてくれるような店にしたい」と意欲をみせる。
営業時間は、月曜~土曜=7時~20時、日曜・祝日=8時~20時。朝定食の提供は7時~10時。