広島のオフィス街に「全品350円」の居酒屋-回数券でリピーター増やす

店内の黒い壁面にモミジを描いている

店内の黒い壁面にモミジを描いている

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 ドリンクもフードも全品350円で提供する居酒屋「ろばた家」(広島市中区幟町、TEL 082-222-1777)が4月15日、オフィスが立ち並ぶ幟町にオープンした。同店は、JR広島駅そばの愛友市場に店を構えている同名の店舗とは別経営。

京友禅をイメージした店舗入り口

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 電車通りから1本入った通りに店を構える同店。店舗面積は約32坪。入り口には京友禅の華やかな柄を張り合わせたようなアートをディスプレーし通行客の目を引く。内装は黒を基調にシンプルにまとめ、いすやテーブルは木目調でそろえた。壁面や床の一部にはモミジのイラストを描いた。席数はカウンター、テーブル、座敷を合わせて38席。

 「明朗会計がウリ」(店長の脇坂樹さん)という同店では、ドリンクやフードメニューを350円に統一。スムーズに会計が行えるようにと料理やドリンクと引き換えに渡す1枚350円の回数券を発行する。回数券は、350円分のチケット11回つづりを、10回分の金額(3,500円)で販売。有効期限を設けないため、1回の来店で使い切れなかった利用客をリピーターとして取り込む狙いもある。支払いは現金でも可能。

 フードメニューは、「牛のみそ煮」「牛のテールスライス」「ささみ明太子」「手羽先」「ホッケ」「ブリカマ」「いか焼き」「玉ねぎ丸グラタン」「さつまいもハニーバター」「冷やしトマト」「厚揚げ」「もちチーズベーコン」など肉、魚、野菜を中心にそろえる。アルコールは、生ビール、焼酎(麦・芋)、日本酒、レモンやカルピスなどのサワー、梅酒。冷酒(700円)のみ価格が異なる。

 客単価は1,750円~2,000円を見込み、ターゲットにはビジネスマンを中心に、価格設定の低さから20代男女を想定している。1品が350円のため、「2,000円分食べようと思っても大変」(脇坂さん)だという。今後は料理のメニューも増やしていき、「素材の味を生かした料理と価格で勝負したい」と話す。

 営業時間は17時30分~23時30分。日曜定休。

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