石見銀山と尾道を結ぶ「銀山街道」テーマに物産展-広島三越で

島根県立大学の学生が出店したブースの周りには学生が伐採した竹をディスプレーする

島根県立大学の学生が出店したブースの周りには学生が伐採した竹をディスプレーする

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 2007年に世界遺産に登録された「石見銀山」(島根県大田市)と広島県尾道市を結ぶ「銀山街道」を活性化させようと、島根県立大学の学生が企画した物産展「春風 銀山街道フェア」が、広島三越(広島市中区胡町、TEL 082-242-3111)で開催されている。

「重ねて漬ける」箱すし

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 石見銀山は1533年に伝来した精錬技術「灰吹法」で銀産出量を飛躍的に伸ばし、国内の鉱山技術の礎となった銀鉱山。1923年の閉山以降、銀山街道は「地元でもほとんど関心を持たれなくなった」と感じた同大学の学生らが中心となり、街道周辺でボランティア活動を行う市民・NPO団体と共同で街道の活性化を目的に「銀山街道ネットワーク」を立ち上げた。

 これまではサミットなど話し合いの場を設けてきたが、物販や商業施設での活動は初めて。広島三越のメーン会場となる8階催事場や各フロアには、学生が大田市から伐採してきた竹をディスプレーし、街道沿線の市町村のパネル写真やガイドマップなどの資料を展示する。出店店舗は36社で、学生らが地域ブランドや特産品をメーンに、「銀山街道や市町村のイメージを崩さないように」(同大学の佐々木育也さん)選定を行った。

 同展には、大田市、美郷町(みさと)、飯南町(いいなん)、三次市、世羅町、尾道市、府中市と広域にわたる7つの市町村が参加。「角ずし」(1,001円)やシルバーチャーム(3,150円)などのほか、400年以上の歴史を誇るみそ蔵「金光味噌」(525円~)などの食品をメーンにそろえる。

 会場では連日、街道沿線の各市町村のイベントを日替わりで開催するなど、知名度や関心を高めるための取り組みも行う。イベントのMCも務める佐々木さんは「後輩に引き継いで継続的な活動にしていけたら」と話す。催事場には、同大学の学生ら15人もブースを出店し、銀山ネットワークの紹介などを行っている。

 開催時間は10時~19時30分。3月30日まで。

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