豊臣秀吉が作らせた「黄金の茶室」の復刻展示が1月20日、広島三越(広島市中区胡町、TEL 082-242-3111)の「黄金展」で始まった。
黄金の茶室は、1615年に起こった大阪・夏の陣で大阪城とともに消失したが、SGC信州ゴールデンキャッスル(長野県松本市)の依頼により昨年、国立科学博物館が移動可能な組み立て式の茶室として復元。現在は、百貨店を中心に全国を回っており、広島には初登場となる。
茶室は、樹齢約200年の尾州ヒノキを中心に漆を下塗り、中塗り、上塗りと十数回に分けて塗り重ね、職人が約1万5,000枚の純金箔を1枚ずつ箔押ししたもの。非売品だが、価格をつけると3億5千万円になるという。茶室の大きさは、幅・奥行き=約2.7メートル、高さ=約2.5メートル。催事会場の入り口に展示された、目を引く黄金の茶室の傍らには警備員の姿も。
同展では、24金の「御りん」(84万円~)や24金「ミニだるま」(31万5,000円)、日本国旗の上に立つ24金のハローキティ(1,260万円)など約350点、金額にすると約30億円分の商品を展示販売する。何代にもわたって使用できる仏具や吉兆を表す招き猫、鶴と亀、七福神らをモチーフにした製品のほかにも金箔を貼りつけたゴルフボール(1,575円)、金箔入りの「花いちみ」(1,050円)、はりこ(2,100円)やミニコンパクト(3,570円)などの金箔のハローキティ商品ほか比較的手ごろな価格の金箔製品も目立つ。
開催時間は10時~19時30分(最終日は18時まで)。入場無料。今月25日まで。