
広島ドラゴンフライズがBプレミア参入のために改修を進めてきた広島県立総合体育館大アリーナ(広島グリーンアリーナ、広島市中区基町)が4月24日、報道関係者に公開された。
2026-27シーズンから始まる「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」の参入条件には、「売上高12億円、平均入場者数4000人、アリーナ基準を充足したアリーナの利用」がある。ドラゴンフライズは、2021-2022シーズンに売上高12億円を超えており、平均入場者数も2023-2024シーズンに4618人を達成した。残る条件となったアリーナについては、かねてから基準を満たした新アリーナの建設を目指してきたが、コロナ禍などでなかなか進まず、現在のホームアリーナ「広島サンプラザホール」(西区商工センター)では、Bプレミア参入のライセンスが取れないことから、広島グリーンアリーナの改修に至った。グリーンアリーナはBプレミアが始まる2026年から5年間、暫定で利用する。
改修工事では、既存の貴賓室を生かし、アリーナ中央上段に飲食や談話などを楽しめるスペース、座席を備えたスイートルーム、ラウンジを整備した。スイートルームは全8室。収容人数は各室16人~22人、全室合わせ120人が利用できる。改修費用は約3億円。ドラゴンフライズが負担した。
来シーズン9月のプレシーズンマッチ1試合、11月の2試合で利用し、2026年10月から本格的に運用する。スイートルームは今後、ドラゴンフライズから広島県に寄付され、コンサートなど他のイベントでも別途料金を支払えば利用できるようになる。
Bプレミア参入が決まった昨年10月の会見で、ドラゴンフライズの浦伸嘉社長は「新アリーナ建設は7シーズン以内に進行しなければならない」とコメント。新アリーナの建設候補地にはJR広島駅北口のJR西日本広島支社跡地が上がっている。