臭いの強い物で厄をはらう「焼嗅がし(やいかがし)神事」が2月2日、住吉神社(広島市中区住吉町)で行われる。
同神社に平安時代から伝わるという同神事は、巫女(みこ)が焼いたイワシの頭1000匹の煙を畳1畳分の大きなうちわであおぎ、神社に押しかけた「鬼」を退治し厄をはらう。
当日は、境内に赤鬼のほか、世相を反映した「悪神」が登場。今年は、ロマンス詐欺やSNS投資詐欺を行う「貧乏神」、マイコプラズマ肺炎・インフルエンザをもたらす「疫病神」、被害をもたらす熊、闇バイト男なども登場する。
退治後は、ヒイラギの枝に刺したイワシの頭を参拝者に配布する。参拝者は家に持ち帰って戸口に刺し、一年の厄払いを願う。
開催時間は14時~15時。