来年春の開業を目指す広島新駅ビルのショッピングセンター名称が「minamoa(ミナモア)」に決まった。中国SC開発(広島市南区松原町)が5月24日、発表した。
6本の河川が流れる「水の都ひろしま」が名前の原点という。広島県民や県内の学生を対象にしたワークショップでアイデアを出し合って検討を重ね、「水面」「みんな」「もっと」のキーワードを取り入れた。施設のロゴデザインには広島のデザイナーを起用する。デザインは選考中で6月に広島駅で結果発表と表彰式を行う。ホームページやインスタグラムも開設し、開業まで情報発信を行う。
ミナモアの店舗面積は約2万5000平方メートル。200店舗前後が出店を予定する。同社の竹中靖社長は「観光客だけでなく、地元客にも利用してもらいたい。買い物だけでなく、働く魅力のある店を誘致したい」と話す。
新駅ビルの開業に合わせて今秋、「ekie(エキエ)ザッカマルシェ」を増床する。ザッカマルシェは2017(平成29)年に、エキエ第1期エリアとして開業した。現在はコスメのセレクトショップ「イセタン ミラー」、バラエティーショップ「PLAZA(プラザ)」、だしなど和風調味料の「茅乃舎(かやのや)」、スターバックスコーヒーなど19店が営業している。
増床は新駅ビルと線路上空部分へ新たに床を貼る。出店するのは中四国エリアまたは広島初出店となる7店舗。広島初出店は、スーパーマーケット「成城石井」。コスメ店「SuiSavon(スイサボン)」「BAUM(バウム)」、フレグランス店「MUCHA(ミュシャ)」はいずれも中四国エリア初出店。「シャネル フレグランス&ビューティ」は、中四国エリアでは初めて商業施設に直営店を構える。
ザッカマルシェ増床エリアは今年9月下旬~10月上旬にかけてリニューアルオープンを予定する。広島新駅ビル開業時には、ミナモアの一部として新駅ビルに接続する。名称もエキエからミナモアに改める。