電動アシスト付きマウンテンバイク3車両と廃線後の鉄路を組み合わせたアクティビティー「レールマウンテンバイク」が3月3日、旧三江線(さんこうせん)に登場した。中四国地方での導入は初めて。
プロジェクションマッピングやライトアップを行うトンネルも走る
レールマウンテンバイクは、ガイドローラー付きの専用フレームに固定された電動アシスト付きマウンテンバイク。「さくらサイクル」の名称で、一般社団法人みよしSL保存倶楽部が運営する。
旧尾関山駅を出発し、旧三江線の鉄路を走る。スタート後は三次が舞台の妖怪絵巻「稲生物怪録」ゆかりの比熊山を見ながら進む。折り返し地点で先導するスタッフが車両を回転させて鉄路を折り返す。紅葉で知られる尾関山公園下のトンネルでは、プロジェクションマッピングやライトアップを行う。トンネル出口では下車して写真撮影もできる。その後は再び、スタッフが車両を回転させて出発地点に戻る。走行距離は約1.5キロ。所要時間は30分。レールのつなぎ目からガタンと鳴る音や振動を感じながら、風を切る心地よさを体感できるという。
対象年齢は3歳以上。レールマウンテンバイクの運転は身長145センチ以上が必要。自転車のペダルに足が届かないため、145センチ未満の場合は補助席を使う。1車両にマウンテンバイク2台と補助席を連結しており、4人まで乗車できる。電動アシスト付きで、操作も簡単なため小学生から高齢者まで、手軽に楽しめるという。
営業期間は3月~11月の土曜・日曜・祝日。体験時間は12時~12時30分、16時~16時30分。小雨決行。雨天時は原則中止。料金は、1人=1,000円、2人=1,500円(2人分)。補助席利用500円(2人まで同額で乗車できる)。
三江線は広島県三次市と島根県江津市を結ぶ全長108.1キロメートルの路線。中国地方最大の河川「江の川」(ごうのかわ)に沿って運行するが、2018(平成30)年3月に廃止した。