JR西日本が9月6日、2025年春の完成に向けて工事が進む「広島新駅ビル」の内部を公開した。
公開したのは、新駅ビル2階フロアの中央に設けるアトリウム空間のモックアップと3階フロアの雁木(がんぎ)テラスの2カ所。2階フロアは、広島電鉄の路面電車が乗り入れ、JR広島駅とつながる。大きなガラス面からは太陽光が差し込み、川の水面のゆらめきを表現する商業施設の壁面や、水辺に迫り出す雁木をイメージした3階テラスなど、周辺一帯で水辺空間を演出する。
当日は、広島市の松井一實市長、広島電鉄の椋田昌夫社長、JR西日本の藏原潮中国統括本部長が、JR西日本広島駅ビルの伊豫田裕工事所長や2階フロアの広場デザインを監修する「SUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)」の谷尻誠さん、吉田愛さんから説明を受けた。
新駅ビルは鉄骨造りの地上20階・地下1階建て。商業施設のほか、ホテルや映画館も入居を予定する。