被爆体験の紙芝居やコンサートが8月5日・6日、原爆ドーム東側の「おりづるタワー」(広島市中区大手町1)で開かれる。
5日には、被爆者の小倉桂子さんの戦争体験を基に、広島市立基町高校の生徒が作った紙芝居を米・アイダホ大学の学生が英訳した「英語版紙芝居」を同大学の学生が披露する。
昨年9月、アイダホ大学で行われたシンポジウムに招待された小倉さんは、今回英訳した紙芝居の読み聞かせを学生に向けて行った。その際に、小倉さんは学生たちに紙芝居の英語版を作り、大学がある地方の小学生や子供たちにも伝えてほしいと語りかけたという。学生たちは約1年かけて英訳に取り組み「英語版紙芝居」を完成させた。
6日には、例年恒例の子供たちによる合唱イベント「広島愛の川」のほか、沖田孝司さんと妻の千春さんによる「マイ・ハート・コンサート」を屋上展望台で開く。沖田夫妻はG7広島サミットのパートナーズ・プログラムでも演奏した。「広島 愛の川」は、漫画「はだしのゲン」の著者・中沢啓治さんが晩年に書き残した詩を基に作られた曲。今年はゲスト歌手に島谷ひとみさんとHIPPYさんを迎える。
開催時間は、紙芝居(5日)=15時10分ごろ~15時50分。マイ・ハート・コンサート(6日)=19時30分~20時、20時30分~21時、愛の川(同)=19時15分開演。マイ・ハート・コンサートは、20日にも披露する。
観覧には展望台入場料金が必要。料金は、18歳以上=2,200円、中高生=1,400円、小学生=900円、4歳以上=600円。