八重桜など64品種の桜を楽しめる「花のまわりみち」が4月12日から、造幣局広島支局(広島市佐伯区五日市中央6)で始まる。
造幣局広島支局の桜は、「桜の通り抜け」で有名な造幣局(大阪市)から1967(昭和42)年に移植した。移植から2年後に花が咲き、職員などの観桜の場として親しまれてきたが、1991(平成3)年4月に造幣局創業120年記念事業の一環として、一般開放を始めた。
開放時期は、毎年4月中旬から下旬。約60種類の桜を楽しめる。品種は、関山、松月、普賢象など。大手毬、紅手毬などの珍しい種類もある。樹木は約220本を数え、大半は遅咲きの八重桜が占める。
今年は桜の木213本がすでに満開を迎えている。毎年、1品種を選んで紹介する「今年の花」には、「須磨浦普賢象(すまうらふげんぞう)」が選ばれた。須磨浦公園(神戸市)で「普賢象」の枝変わりとして発見された桜で、「普賢象」は花の色がピンクだが、「須磨浦普賢象」は花の色が黄色。咲き終わりの時期になると中心部からピンクに変わるという。一般公開は1週間だが、週末は雨の予報もあり、造幣局広島支局では早めの観覧がおすすめという。
開催時間は10時~20時。今月18日まで。
造幣局構内や周辺には駐車場がないため、交通機関での来場を促す。期間中は、JR山陽本線、広島電鉄「五日市駅」北口から有料の臨時バスも運行する。