広島県尾道市で4月、日本初の16人乗り自転車「サイクルカフェ」の公道運行が始まった。
ドリンクを片手に観光地を巡るアクティビティーとして、欧米で親しまれている「サイクルカフェ」をサイクリングの聖地として知られる尾道市で提供しようと、ディスカバーリンクせとうち(尾道市土堂2)が企画した。
座席は、ペダル付き=10席、ペダル無し=5席、スタッフが座るハンドルキーパー=1席の計16席。両側に6人ずつ、後方に3人が横並びで座り、前方中央にハンドルキーパー席を設ける。走行時は車体の屋根からつり下げ式のシートベルトを着用する。
乗車時には、コーヒーかレモネードのドリンクも付く。テーブルに備え付けのドリンクホルダーに入れて走行するが、座席間の距離が近いこともあり、新型コロナウイルス感染状況を鑑みて、下車後の提供に変更するなどして対応する。
走行距離は、尾道商業会議所記念館広場から防地口までの往復約2.5キロメートル。ペダル付きの座席は、身長140センチ以上であれば利用できる。最少催行人数は4人。乗車時のマスク着用を呼び掛けるほか、飲酒での乗車は不可。乗車3日前の17時までに予約が必要だが、当日も空きがあれば体験できる。
現在は尾道市近隣からの利用者が多いという。ディスカバーリンクせとうちデザイン&コミュニケーション部の竹國絵里さんは「みんなで一緒にペダルをこいで進むことで一体感が生まれるので、感染状況が落ち着いた際には家族やグループのほか、チームビルディングを兼ねたワーケーションなどで利用いただければ」と話す。
運行日時は金曜~日曜・祝日=10時~11時、11時30分~12時30分、13時~14時。各30分前まで受け付け。。体験料金は1人1,000円(1ドリンク付き)。雨天時、荒天時中止問い合わせはBETTER BICYCLES(TEL 0848-38-2912)まで。(新型コロナウイルスの感染状況により中止または変更となる場合がある)。