妖怪物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」の舞台となった広島県三次市の「湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)」と「卑弥呼蔵」(三次市三次町)で10月30日・31日、ハロウィーンイベント「もののけハロウィン」が開催される。
妖怪がテーマのハロウィーンイベントは日本初。一般社団法人みよし観光まちづくり機構が主催する。イベントでは、悪病退散を祈願する夜神楽奉納や和太鼓演舞のほか、事前にホームページで募集した妖怪コスプレのコンテストや、名古屋を拠点とする本格派妖怪コスプレイヤー集団妖怪衆「ODORO」がステージパフォーマンスを披露する。東京・新宿のエンターテインメントレストラン「ロボットレストラン」から、妖怪ロボットも来場し、「三次太鼓」グループと競演を行う。
両日は、「日本妖怪博物館ナイトミュージアム」と題して、通常17時閉館の同ミュージアムの営業時間を20時まで延長する。ミュージアム裏手の「卑弥呼蔵」では、妖怪に扮(ふん)したスタッフが、三次産ワインやチーズ、地元食材を使ったフードを屋台で販売する「妖怪バー」を開く。コスプレのコンテストは31日のみ。参加は今月28日まで受け付ける。当日の様子は、公式ツイッターでライブ配信を予定する。
開催時間は17時~22時(三次もののけミュージアムは20時まで)。参加無料(三次もののけミュージアムは入館料が必要)。
「稲生物怪録」は江戸時代以降、現代にいたるまで絵本や絵巻、漫画の題材として扱われており、全国でも伝承されている妖怪物語。三次市は、妖怪にまつわる文化の継承や保全、観光の促進などを目的に2019(平成31)年4月、日本屈指の妖怪コレクターである湯本豪一さんからの約5000点のコレクション寄贈を受けて「三次もののけミュージアム」を開業している。