広島・流川の「スナックリリーブ」(広島市中区堀川町)が5月から、オンラインスナック営業を行っている。
5人のママが日替わりで接客する同店では、新型コロナウイルスの影響で来店客が減ってきたため、オンラインを使った取り組みを始めた。店内からライブ配信を行い、編集した動画を後日、ユーチューブに投稿して、既存客との交流を図ってきた。
オンラインスナックは、今年5月からスタートした。ビデオ会議システム「Zoom」を使い、利用客はママとマンツーマンで飲むことができる。料金は20分2,200円~。支払いはオンライン決済で、あらかじめホームページから時間や人数を選び、ママを指名する。ママへのドリンクごちそうや、時間延長ができるオプションも用意し、ママや利用客数のアレンジにも対応する。
同店代表の「のりこママ」こと高山知子さんは、アルコールの提供やカラオケを楽しめない画面越しの接客でも、キャラクターとオリジナリティーで客を引きつける。集客力を強化しようと、スナックの経営者とスナックに興味がある人をつなぐ「オンラインスナック横丁」にも参加した。
オンラインスナックの利用客は、店舗と客層が異なり、30~40代の県外客が多い。高山さんによると、オンラインスナックを初めて利用する人がほとんどという。高山さんは、「1人で複数人を接客する店舗に比べて、オンラインでは基本的にマンツーマンになってしまうことや、客単価の低さが課題だが、店舗と併用して盛り上げていきたい」と話す。