広島市安芸区出身の元プロサッカー選手で現在はサンフレッチェ広島のクラブリレーションズマネジャーを務める森﨑和幸さんが6月8日、広島のお好み焼き店「みっちゃん総本店」でお好み焼きの無料配布を始めた。
新型コロナウイルスの影響で、大きく生活が変わる中、医療従事者やサービス業、ドライバーをはじめ、休校になって自宅で過ごしている人々に向けて感謝の気持ちを届けようと森﨑さんが企画した。
配布は、広島県内の「みっちゃん総本店」7店舗のいずれかで毎日行う。サンフレッチェ広島のユニホームを着た森﨑さんが店頭に立ち、先着順にお好み焼きの「そば肉玉」を1枚ずつ、声をかけながら手渡しする。お好み焼きには、「あともうひと踏ん張り、と希望をもって一緒に乗り越えていきましょう」などと記した森﨑さんの手書きメッセージも添える。
今月10日は、じぞう通り店(広島市中区小町)で無料配布を行った。11時30分の配布開始から途切れる事なく人が訪れ、約30分で予定枚数を配り終えた。森﨑さんは「広島のみなさんに少しでも元気と笑顔になってもらえたらうれしい」と話す。
お好み焼きは期間中、計1000枚を配る。代金は、弟の森﨑浩司さんとの共著「うつ白」の印税を使う。現役引退を機に、たびたび苦しめられてきたうつ病について、日本人アスリートして初めて、自らの言葉で告白した1冊で、2019年に刊行している。
お好み焼きの配布時間は11時30分から。今月14日まで。