広島駅商業施設「ekie(エキエ)」が10月2日、駅北口1階の「ekie KITCHEN(エキエキッチン)」開業に合わせてグランドオープンする。施設の運営管理を行う中国SC開発が7月17日に発表した。
JR広島駅在来線の線路上空と新幹線高架下に新設したエキエは2017(平成29)年10月、線路上空へ雑貨マルシェをオープンして以降、段階的に飲食や物販ゾーンを開いてきた。オープン第4弾となる「エキエキッチン」は昨年9月に閉館した「広島新幹線名店街」跡に構える。
メインターゲットは通勤や通学で広島駅を利用する社会人や学生、周辺住民を想定。店舗面積は約2400平方メートルで、総菜、カフェ、スイーツ、スーパーマーケット「ユアーズ」など、食料品を中心とした36店舗が出店する。広島初出店は、総菜ブランド「RF1」がプロデュースした野菜が豊富な総菜店「グリーングルメ」、駅南口で営業するチーズタルト専門店「BAKE(ベイク)」が運営するアップルパイ専門店「RINGO」の2店舗。中四国エリア初出店はタピオカミルクティー発祥店の台湾カフェ「春水堂(ちゅんすいたん)」の1店舗。このほか、新業態9店舗が登場する。
デリカコーナーは、広島のイタリアン「ゾーナイタリア」、和食店「葛」、カフェ「カフェポンテ」が新業態の総菜専門店を出店するほか、食パン専門店「一本堂」は初となるサンドイッチ専門店を展開する。スイーツ、カフェコーナーにも地元企業が新業態で出店。洋菓子店「モーツアルト」は抹茶専門店を展開。洋菓子店「ボストン」は厨房(ちゅうぼう)併設の焼きたてチーズケーキを、「BAKE」は広島エリア初となるソフトクリームをそれぞれ販売する。
フロア中央のドリンクスタンドには、注ぎ方を変えてビールを提供する「ビールスタンド重富」や揚げもみじを販売する「もみじ堂」、宮島島内でカフェ4店舗を展開する「伊都岐珈琲(いつきこーひー)」の3店舗が出店する。ビールスタンド重富の常設店は今回が初めて。ドリンクスタンドには「エキエキッチン」で購入した商品を持ち込めるエリア「エキエスタンド」を併設し、着席約16席、立ち飲み約4人のスペースを設ける。
4期開業により、エキエ全体の店舗数は約132店舗。店舗面積は約1万400平方メートル。2020年3月31日には、広島駅ビルASSE(アッセ)が閉館し、2025年春に新たな広島駅ビルが開業を予定する。
営業時間は10時~21時(一部店舗は異なる)。